今回の「チャリ旅!」のテーマは、ズバリ「星」☆彡
冬といえば「雪」ですが、空気が澄んで「星」が綺麗に見える季節でもあります。
そんなわけで、この冬一番の星を見るために、宇都宮~塩谷町の往復約50km、2日間の真冬のチャリ旅に出かけてきました。
星といえば、ずっと気になっていた「星降る学校 くまの木」。ここは、塩谷町の廃校を利用した宿泊施設で、約150年近く前に建てられた平屋・木造建築の懐かしい香り漂う小学校です。ここに泊まって、星を見よう!という、この企画。
星というだけでもロマン溢れるのに、廃校に泊まれるだなんて!!!
そんなロマンを追い求める真冬のチャレンジャーとともに、いざ出発!
ひんやりする空気がまだ抜けきらない朝。吐く息は白く、冷たい空気が肌に刺さりましたが、主に鬼怒川サイクリングロードに沿っての走行は、なんとも清々しく気持ちの良いものでした。
青空がよく似合う日光連山に羽黒山。鬼怒川と荒川の橋を渡ると、どんどん近づいて来る高原山。途中見つけた「星宮神社」では「今夜、たくさんの星が見えますように☆彡」と、それぞれが願いました。
冬とは言え、体を動かし始めるとやっぱり熱くなるもの。いつの間にが寒さなんて気にならなくなっていました。
目に見えないくらいの地味な登りがずっと続く1日目。ペダルを漕ぐ足にも普段以上の負荷がかかり自ずとペースが落ちて、体力が消耗していきます。それに加え、平坦な道と急な登り坂(短距離)での自転車のギアの使い分けができずに苦労する低学年の子どもたち。「疲れた~」「次の休憩はいつ~?」という声もちらほら。
それとは対照的に余裕の走行で、サイクリングロードから3~4m位の高さのある芝の坂を一気に駆け下りて遊ぶ4年生。”すごい!”、”かっこいい!”そんな眼差しが向けられます。
急な登り坂(芝)で自転車を自分の力で押して登ることができずに悪戦苦闘している時には、年上がさっと先に登り低学年の子どもの手助けをし運んでいきます。
余裕のない子どもたちにとって、その子は一気に「リーダー」として憧れの存在となります。
その子も、今回の最年長は一人だけということもあって、いつになく「リーダー」としての自覚が自ずと芽生え、頼もしく感じました。
さて、「くまの木」の夜は静かで真っ暗で・・・普段見ている星空よりもたくさんの星を見ることができました。
専門家による観察会では、冬の大三角系や冬のダイヤモンドをはじめ、肉眼では見えにくいオリオン大星雲やすばるを、大きな天体望遠鏡で観察。星の誕生の仕方や消滅の話など、少々難しい内容でも興味津々。あとから参加した私に教わったことを教えるなど、内容をしっかりと覚えていたことにはびっくりしました。
興味を持って見て覚えたことというのは、きっと今後もしっかりと記憶に残っていくのだな~と感じました。
木造校舎のならではの木のぬくもりとヒンヤリ感を感じ、教室だった部屋で寝るという不思議な体験をして、2日目。往路と同じ道を走行して帰りましたが、昨日と今日とでは見え方がまるっきり違ったことでしょう。今度は、目に見えないくらいの下り坂なのですから。
ペダルを漕ぐ足が軽く、調子良く進んできます。砂利道や草道などのオフロードの走行やギアの使い方にも随分と慣れてきた低学年。片手を離してカメラに向かってポーズをとってみたり、足をあげてみたり。ついには、芝の坂下りに挑戦し始めました。
かなりビビりながらの1回目、真剣な目つき。自転車に伝わって来る振動と、ブレーキとをしっかりと使いながら成功!一気に自信が付き、そこからはもう、芝の坂下り遊び。
これも、きっと同年代同士のチャリ旅では発展することもなかったかもしれません。
高学年のお兄さんが、かっこよく自転車を乗りこなしている姿を見て憧れ、恐怖心に打ち勝ち挑戦した戦利品です。こんな風に色んな遊び方を通して、「自転車って楽しい!」と思える機会がどんどん増えるといいなーと思います。
今回の旅は男7人旅。
心配だった食事の準備も寝具の用意も片付けも、自転車での挑戦も・・・
「やればできる!」
食事は、THE!男飯!でしたが・・・。笑
2日で50kmというチャリ旅を制覇した男たち。
「今度は海に行く!」「日本一周する!」などと、夢と冒険心を大きく膨らませるのでした。